みみみ

小学3年生の頃学校でウサギの飼育をしていた。

班ごとに交代で世話当番をしていた。

特に名前とかを決めていない段階の時に自分が一匹のウサギをセブンという名前で呼び始めた。

当時DVDでウルトラセブンを観ていたからだと記憶している。

すると班の他の人間も自然とセブンと呼び始めた。

他の班と合同で世話をした際にその班の人間にも名前が浸透した。

ある日その合同で世話をした班の一人の男が教室でセブンの話をし始めた。

そのタイミングでセブンの名前を認識したクラスメートや同学年の人間も当然いてその男子が名付け親みたいな空気になっていった。

後にクラスで世話の進捗状況を担任が聞き始めた時にそれぞれのウサギの名付け親は誰かみたいな話に軽くなった。

セブンのタイミングになった時にその男が手を挙げた。

自分と同じ班の人間は「えっ?」みたいな顔で自分の方を見てくれていたが結局そのまま話が片付いた。

自分としてはそこで一つ社会の不条理を学んだ記憶としてほとんど鮮明に覚えている。

ただその頃からめちゃくちゃ根に持つタイプの人間であるからこそ覚えているしそんな自分にかなり呆れてしまう笑