ラプソディー
明後日引っ越すのでトイレや風呂場を入念に掃除していると、汚れが取れていくのと逆行する様に2年弱の東京での記憶が掘り起こされて出てきた。
仕事での挫折やバイトで意外と接客嫌いじゃないかもと気付けたことや脚本の学校で一番好きな脚本家の講義を受けられたことやオタクしたことやオタクしたことやオタクしたことなどである。別に大して語れることは無いのでそこは割愛する。
東京で住んだ場所がSK岩だったのは本当に良かったと思っている。
SK岩には何でも揃っていてそれでいて人もそこそこで映画館が無い以外は本当に素晴らしい町だった。
元々寅さんや両さんが好きで葛飾区に住みたかったこともあってこち亀のラッピングバスを見た時は誇張抜きで感動した。
怖い人達があまり隠す感じもなく常駐していたのも昔住んでた場所に似てて面白かった。
渋谷や新宿に関しては、初めて駅に出た時に人が特に若者が多すぎて興奮と恐怖とが入り交じった感情だった。
何度も行く内に路上で遊ぶ集団に目で殺されないように耐えるのにも慣れていった。
そしてその辺りの町を歩く時はいつも脳内で『夜空はいつでも最高密度の青色だ』の詩が反芻されていた。
ベタ中のベタではあるが、東京に来てからは酔っぱらうと無性にくるりの『東京』を聴きたくなったりもした。
たった一年ではあるが仲良くしてくれたオタクには本当に頭が上がらないくらい感謝している。
自分の様などうしようもない人間はやっぱり今までも自分のせいであまり友達が多くなかったりもして、だからこそ出来た友達は大事にしたいと今の年齢になって更に思う。
LINEでやれと言われればそうなのだけど、LINEでその様なことを言うのも恥ずかしいしTwitterやインスタに載せるような物は何も無い上に倍恥ずかしいのでブログに書くのを許していただきたい。(ブログにこんな事書いて結局アップしてるのが一番恥ずかしいという考えはこの場合除く。)
最後に、好きなドラマの好きな台詞が東京での生活を一言で表すのに丁度良いので引用したい。
「あー、面白かった」